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2006.05.16 エリック・サティ生誕140周年に向けて
 

巷では、モーツァルト生誕250周年で盛り上がっています。
だけど、私にとってのプチブームはエリック・サティ140周年です。
朝、コーヒーを入れているときにラジオから流れてきたサティのジムノペディ。大好きなジョン・カビラさんがナビゲーターをつとめるJ-WAVEの「GOOD MORNING TOKYO」の中での「Nippon Express Morning Classics」のコーナーで今週はサティの特集です。流れてきたジムノペディは、おなじみのピアノバージョンではなく、ドビュッシーがアレンジした管弦楽バージョン。
しばし聞きふけって、おっと会社に遅刻しそうになってしまいました。

父がクラシックファンだったこともありちいさなころからクラシックをよく聞いていましたが、サティをはじめとするフランスの近代クラシックに触れたのは10代終わりの頃、多感な時期でした。
俳優の野田秀樹さんがラジオでクラシック番組をやっていて、けっこうマニアックな曲を紹介していました。そこでサティ、ラヴェル、ドビュッシー、フォーレなどの知らなかった曲を聞いてとても強いインパクトを受けたことを覚えています。

サティの音楽の特徴は、「他の誰の音楽にも似ていない」ことといわれます。
サティを知れば知るほど面白く、コクトーやピカソと今で言うコラボレーションでバレー公演をおこなったり、「家具のような音楽」(環境音楽のはしりじゃないですか!)を提案したりしています。
曲のタイトルもシュールでユーモラスです。
サティからピアニストの高橋アキさんを知り、そこからアキさんのお兄さんで作曲家の高橋悠治さんを知り、高橋悠治さんが私の大好きな坂本龍一さんと交流があることを知ります。
サティと深いつながりのあったコクトーを読み、ピカソやピカビアの絵を鑑賞しました。
子供の頃から習っていたピアノのお稽古で知っていて好きだったドビュッシーがサティに感動してピアノ曲を管弦楽にアレンジした事実に興奮もしました。フォーレがサティの先生だったことにも!
ひとりでコンサートや展覧会によく出歩いていたのもこの頃です。

下手くそなくせにテニスラケットを振り回すちゃらちゃらした女子大生をしながらも内面的にはこんなことを楽しんでいたんですね。
ラジオから流れてきた1曲でン10年前の自分にワープしてしまったのでした。

人と人との出会いももちろん大切ですが、音楽や絵画、本、映画などとの出合いも確実に私の中で蓄積されています。
私はどちらかというと感動屋だと思うのですが、多くのことに感動できることで、表面的には平凡な人生でも、お金持ちではなくってもなんとなく幸せで豊かな気持ちになれます。

けれど、なにかが心の琴線に触れるためには、触れたときにハッと気付くことのできる感性を持っていることが大切ですよね。それが最近薄れてきているような・・・。
齢はとっても感性は子供のように素直でい続けたいな、と思います。

サティについて知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
エリック・サティ研究


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