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2006.07.19 サッカーW杯が終わって10日・・・


ワールドカップが終わって10日がたちました。
ニュースでとりあげられることもほとんどなくなりましたが、私の中ではまだ余韻が残っています。
いいこともわるいことも・・・

今回なにが感動的だったって30才を過ぎたベテラン選手が若手選手を引っ張ってしっかりと活躍していたことと、まわりの選手がそのベテラン勢を信じて盛り立てていた姿です。
フランスのジダンとポルトガルのフィーゴの試合後の抱擁に感動!
イタリアのデルピエーロ、さっきまでディフェンスしていたのに猛ダッシュでゴール前まで走ってゴールしたドイツ戦での延長戦!
ドイツ対アルゼンチンの準々決勝のPK戦前に、犬猿の仲といわれていたカーンがレーマンの肩を抱いて励ます姿と、そのカーンが3位決定戦ですばらしいセーブを見せたこと!
などなど・・・

ああ、それだけに日本の姿は悲しかった!
グループリーグで敗退した事実よりも、その戦いっぷりが悲しかった・・・
みんなバラバラ。
中田ヒデが一人で奮闘していた感じで、ヒデが大声を出して懸命に先頭を走っていたけれど振り向いたら誰もついてきていなかった、という印象でした。
なんだか選手たちが熱くなっていない。試合前はそれなりに興奮している印象はあるものの、90分の試合の間に徐々に冷めていく感じ。
サッカーは「信頼」や「情熱」をパスしてつないでいくスポーツなのに!

そして中田ヒデの現役引退表明。
マスコミは中田のことを美化しすぎてはいないですか?
中田は、本人が望む望まないかにかかわらず、W杯を3回も経験している選手として、客観的に冷静にゲームを分析できる人間としてまだまだ日本のサッカー界に貢献していかなければいけない責任を負っているんだという自覚を持って欲しいと思うのは私だけでしょうか。
そして何より彼自身、完全燃焼したのでしょうか。
4年後は、アジア枠が減ってそこにオーストラリアが加わるのですから今年よりも予選を勝ち抜くのはたいへんです。
こうなったら、「中田がいなくてもやってやる」という他の選手たちの頑張りに期待するしかないですね。

最後にジダン・・・
誰もが想像していなかった頭突き事件です。
マテラッティの暴言が報道されているようなことだとすれば、私だってジダンには同情します。
マテラッティの言葉はひどすぎると思います。
けれど、それだからといって周りがジダンの報復暴力を認めてしまってはいけないと思います。
暴力が理由でのレッドカードをもらった選手にMVPを与えるFIFAもどうなんでしょう。
暴力はダメです。
そして試合後のインタビューで自分の暴力をまた正当化してしまったのはもっとダメダメです。
「自分の行為を後悔するわけにはいかない。マテラッティの言葉の正当性を認めることになるからだ。責められるべきは挑発してくる人間だ」という言葉はむなしかったです。
子供たちへの悪影響は認めて「謝罪する」と言っていましたが、全然説得力ないですよ。
どんな理由があっても暴力はいけない、ということを子供たちに示さなきゃ。
あなたはサッカー少年たちのヒーローなんだから。

この事件で、ジダンのお母さんとお姉さんはさぞかし深く傷ついていることと思います。
でも、よく考えると、ジダンがあの時ぐっと我慢してマテラッティの言葉を聞き流していれば、マテラッティの暴言はマスコミにとりあげられることもなく、ジダンのお母さんとお姉さんも傷つくことはなかったんです。
そしてあの時ジダンがレッドカードによって退場させられることがなければ、PK戦に勝って、フランスが優勝できた可能性は十分にあったんです。
「後悔するわけにはいかない」と言っているけれど、それは後悔している彼の気持ちの裏返しの言葉のような気がします。



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