2006．03．04 海の男のお正月
私は、某食品会社で仕事をしています。
昨日、鏡餅のオーダーがありました。
今は３月。
お正月は終わって、もう春です。
「なんで今頃かがみもち？？？」と誰もが思いました。
話を聞くと、船乗りさんが来年のお正月までに日本に寄港できないので出航の時に鏡餅を積んで、来年のお正月に船の上で飾るために今オーダーしたとのこと。
お正月を越したら工場は、もちろん鏡餅のラインなんてとっくにストップしていますが、このオーダーのためだけに鏡餅を作るとのこと。
ちょっといい話じゃありませんか？
以下は私の妄想・・・
日に焼けたたくましい男たちが船の上で自分たちが釣った魚をつまみながら、離れて暮らす家族や友を想いながらお正月に酒を酌み交わす。
普段は口数の少ない男たちがぽつりぽつりと静かに家族の話をし始める。
中にはちょっと涙ぐむ人なんかも・・・。
その横にきちんと鏡餅が飾ってある。
いいね、いいねぇ。
船って客船なのかもしれないけれど、私としてはどーしても漁師の船がいい！
自分の仕事が誰かの生活の中でさりげなくシーンの一部になっていることを想像すると仕事のモチベーションがあがりますねぇ。ちょっとしたことですが。
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