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小原流いけばな研究会とは

 研究会は、月に1回開催される、いわば実技試験のようなものです。
私が所属している東京支部の研究会は、青山の小原流会館でおこなわれます。
3級までの人は第三土、日、月のうち一日を選んで、それ以上の上級の人は第二土、日、月のうち一日を選びます。

 研究会のときに次の月の花材、器、かたちが知らされますので、事前にお稽古することができます。
毎週研究会の週のお稽古は、予習のお稽古です。
事前にお稽古しているのなら完璧、って思うでしょうが、それがどっこい・・・なのだ。
お花の大きさも葉のつき方もお稽古と本番では違うし、枝振りだって違います。
お稽古ではいい出来だったのに、研究会ではうまくいかないこともしょっちゅうで泣かされます。

 小原流会館に着くと、まず受付をして番号をもらいます。
部屋の外で待機。
たいていの人はリラックスしておしゃべりしたりお花と関係のない本を読んだりしていますが、お稽古のノートにかじりついている人も。

 時間が来ると一斉にぞろぞろと部屋に入り、自分の番号の席を探してとっとといけ始めます。
椅子はありません。立ったままいけます。
制限時間は50分。
自信がないときには小心者のわたしなぞドキドキしてプチパニックになってしまうこともあります。
ほかの人もこんなにドキドキするんでしょうか。
40分たつと予鈴がなり、「ただいまのは予鈴です。おまとめにお入りください。」というアナウンスがあります。
この段階で先が見えていないと、もう本当につらい!
それなのに「花展のお知らせです・・・・・」とかさまざまなお知らせアナウンスが流れるのもこの時間帯。
耳を傾ける余裕なんかないっすよ、勘弁してぇ。
終礼が鳴ったらもう作品に手を触れることは出来ません。
私はたいてい全力疾走した後のように息も絶え絶え後片付けをしつつ「退室してください」のアナウンスに背中を押されるようにして最後のほうに出て行きます。
後ろ髪かなり引かれながら。

 先生が採点してくださる間、またまた部屋の外で待機です。
先生の個人的な嗜好に偏らないように、複数の先生方が厳しい目で採点してくださるそうです。

 チャイムが鳴って「部屋にお入りください」のアナウンスで再び入室です。
点数は、100点満点で採点されていて、席に採点札が置いてあります。
95点以上の人は誰からも分かるような立て札が立っています。
ですから、入室したら自分の席にこの立て札が立っていなければ90点以下だとすぐにわかってしまうのです。
逆に立て札が立っていると、その席の前に立つときにちょっと優越感で鼻が膨らみます。

ちなみに私は100点の立て札を見たことはありません。でも100点を採る方も稀にいらっしゃるそうです。うらやまし〜!

 先生が講評をしてくださり、そのあと一人ひとりに寸評をしてくださいます(時々寸評がないことも)。
95点以上の人には優秀花の賞状がいただけます。
これで研究会はおしまい。解散です。

 このあと私は夫に携帯で結果報告をし、青山や原宿をぶらぶらして帰宅します。

 こんな厳しい研究会ですが、参加することは本当に意義深いと思っています。
ただ漫然とお稽古をするよりも、本番を意識して(他の生徒さんと「私たちって点取り虫だからねぇ」と笑いながら)必死に先生の一言一言を聞き漏らさずお稽古をするのとではずいぶん違うと思うし、月に一回、他のお教室の方たちの真剣にお花と取り組む姿を目の当たりにして「わたしもがんばろ」と改めて感じることができるからです。

 研究会の参加は強制されていませんが、進級するためには点数が必要です。
詳しくは進級制度のページをご覧ください。
 毎月の研究会の花材、器、形に関しては研究会のページに更新していきます。


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