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2006




7/19 瓶花傾斜型
穂咲きななかまど、桔梗(ききょう)、刈萱(かるかや)
まずは、桔梗の水揚げです。
水切り→切り口に十字の切込みを入れる→机の上ではさみの柄をつかってガンガンたたいて砕く→切り口に塩をつけてすり込む→20秒くらい待ってまた水にもどす。以上。
穂咲きななかまどは、白い穂の部分は下を向いても大丈夫。葉は、上を向けます。
だいぶ慣れてきた傾斜型ですが、やはりまだ留めるのに時間がかかります。
特に、主枝と中間高は、手抜きをするとあとで苦労するので気が急いてもていねいに留め木をつけていけます。
私が苦手とする「急がばまわれ」ですね。あせってはいけません。
刈萱は、この花型だけではなく、常に夏の花にかかるように用います。
穂咲きななかまどの黄色くなっている葉は、バラなどの花と合わせる時には取った方がいいのですが、今回のように自然観いっぱいの組み合わせの時には自然のままに残します。
傾斜型をいけるときに大切なことのひとつは、中間高(いちばん高い穂咲きななかまど)と高くいけた桔梗が仲良く対話するように関係づけること。
出来上がりはなんて涼しげなんでしょう!

7/12 写景盛花様式本位近景描写
雪柳(枝)、睡蓮、太藺
研究会のお稽古です。
雪柳は、水辺の雑木を表現し、陸(おか)の部分をあらわします。
太藺は、池と陸の間で、睡蓮をいけている部分は池の表現です。
全体で池の端の景観を表現しています。
水辺をそよぐ風を感じることができるかしら。

これ、そんなに難しく見えないでしょ。
ところが、これをいけるのに私はたっぷり3時間!
集中している間にあっという間に時間がたってしまいました。
家路につくころには、もうぐったりでした。
研究会ではこれを50分で完成させなければなりません。
どうやら研究会のテーマは「時間とのたたかい」になりそうです。

花留めは、左の写真のように七宝を3つ使いましたが、七宝は留めるのがとっても難しい。
しかも水が器にたっぷり入っているので、雪柳の細い枝がプカプカと浮いてきてしまうのです。
でも、七宝は、枝や茎を傷めないので花材には優しい花留めなです。
早く七宝に慣れてささっといけられるようになりたい!
そういえば、私の先生は、七宝(けっこう重い)をダンベル代わりにエクササイズ(?)するといいわよ、とおっしゃっていました!!
そんな使い方もあるのね。



7/5 瓶花 たてるかたち
姫蒲(ひめがま)、紫陽花(青)、孔雀草(白)
紫陽花は、ハイドランジア(西洋紫陽花)より小ぶりの原種に近い日本の紫陽花です。
紫陽花は、必ず水揚げをしてからいけます。そうしないとすぐにグッタリ。それはもう見る影もなくなります。
水揚げの方法は以下の通り。
水切りをして、はさみで切り口に切り込みをいくつも入れます。それから机の上ではさみの柄の部分でガンガンと砕くようにして、切り口が裂けた状態にします。それからミョウバンを切り口にすり込みます。ミョウバンをすりこんだら20秒くらいそのままにしてから再び水の中に入れます。シャキンと水が揚がったら普通の花材と同じように扱い始められます。

姫蒲はすくっとのびのびといけます。
葉は、長さを調整するために組み替えて根元をテープで巻きました。
たてるかたちの主枝は、器の2倍以内と決められていますが、赤茶色の穂の部分を先端とみなして高さを決めるので、実際は穂のうえのにょろにょろや葉があるので長く高くいけられます。
葉は、手でしごいて動きをつけてもいいのですが、決して先端が下を向かないように。
先生に「どの花型でいけてもいいですよ」と言われたときにはどうしようかと思い一瞬ひるみましたが、姫蒲のラインを生かした「たてるかたち」にしてよかったです。
紫陽花という花は、決して「元気に上向きに」いける必要はないそうです(客枝は上を向いていたほうがいいですが)。
最後に孔雀草を入れますが、孔雀草は「数少なく効果的に」ということで、紫陽花と紫陽花のあいだに少し高めに一本、花器の口元に一本挿しました。
一緒にお稽古していた方が、ちいさい頃に姫蒲を爪で引っ掻いて遊んだというお話をしていました。引っ掻くと、たんぽぽの綿毛のようにフワフワになるんですって!



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